『ヨーロッパ、平和になるまで長すぎた件』小説シーン7:大航海時代、世界を広げてしまう

雑記

ーロッパは15世紀末、完全に“海ブーム”だった。

理由は簡単。「陸路が長い・高い・危ない」の三拍子。

誰もが口を揃えてこう言った。

「もう海から行けよ。地球丸いし(※当時は半信半疑)」

1492年 ― コロンブス、超ポジティブ西回り旅(スペイン)

イタリア人冒険家、クリストファー・コロンブス(1451–1506)

自信満々にこう言い放つ。

「大丈夫! 西に行けばアジア! ショートカット! バグ技みたいなもん!」

スペイン女王イサベル1世は、

“うーん99%無理だけど1%面白そう”精神で支援を決定。

そして 1492年

コロンブスは大西洋を渡り、カリブ海に到着。

「ここ絶対インド! ほら、空気とかインドっぽいし!」

→ 全然違う。

だがスペイン王室は大喜び。

「よし! そこ全部スペイン領! やったなコロンブス!」

ポジティブが国家を動かした瞬間である。

1498年 ― ダ=ガマ、東回りでガチ勢ムーブ(ポルトガル)

スペインのカオスを横目に、

ポルトガルの ヴァスコ=ダ=ガマ(1460頃–1524)

ただ静かに、淡々とアフリカ沿岸を南下していた。

彼の仕事ぶりは海版サラリーマン。

「ちょっとインド行ってきます」

「じゃ、香辛料の契約決めて戻りますね」

そして 1498年

インド・カリカット到着。

ポルトガル王室「え、もう着いたの? 仕事早すぎ?」

以降ポルトガルは“海の経済ヤクザ”の勢いでアジア貿易を独占した。

1521年 ― マゼラン隊、世界一周チャレンジ(無茶)

次に現れたのは、伝説の筋金入りチャレンジャー

フェルディナンド・マゼラン(1480–1521)

「世界一周? 行ける行ける! 風が吹けばなんとかなる!」

彼の精神はだいたい“旅系YouTuber”。

案の定、途中で戦死するが、部下たちが 1521年 に世界一周達成。

スペイン王室「地球…丸かったんだ……ガチで……」

大航海時代の理解度がここで一気に進む。

1534年〜 ― フランス・イギリス、完全に後から来て荒らす

●フランス

ジャック・カルティエ(1491–1557)1534年 に北米到達。

鹿を見て即決。

「うん、ここフランス領で。理由? 鹿がいるから!」

そう、フランスは領土決定がだいたいノリ。

●イギリス

フランシス・ドレーク(1540頃–1596)

1577〜1580年 に世界一周に成功。

しかも途中でスペインの船を合法(?)的に略奪しながら帰還。

イギリス王室「よくやった! これから君は“政府公認海賊”だ!」

肩書きが既におかしい。

そして始まる、史上最大の“地球ご近所トラブル”

新大陸では各国が好き放題に旗を立て始めた。

・スペイン「ここコロンブスが来たからスペイン!」

・ポルトガル「いや教皇が線引いたからそこウチのね?」

・フランス「ここフランスっぽい空気してる」

・イギリス「昨日ここでティータイムしたからイギリス領!」

先住民「……いや、誰?」

世界史「治安終わった。」

海では船同士がにらみ合い、

陸では“旗立てたら勝ちバトル”が勃発。

地球はついに「巨大オープンワールド争奪ゲーム」と化した。

海の向こうが、世界のメインステージになる

夜の航海。

コロンブスも、ダ=ガマも、マゼラン隊も、カルティエも、ドレークも

なぜか同じ顔で海を見つめる。

――この先に何あるんだろう?

深い考えはなかった。

ただ好奇心とノリと野心だけで、世界は勝手に広がってしまった。

そして歴史はこう記す。

1516世紀、人類、テンションで世界を広げる。」

続きはこちら、シーン8:革命の嵐、国王たち震える

『ヨーロッパ、平和になるまで長すぎた件』全シナリオ集はこちら

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